ミニ田んぼの生きものについてよくある質問

このQ&Aサイトは田んぼ博士の応援隊のミニ田んぼビオトープづくりに取り組んでいるみなさまとともに運営して
いるものです。さらに詳しいQAのお答えはミニ田んぼビオトープを申し込みされた学校へ直接郵送しています。
ミニ田んぼビオトープの生きもの観察はどのようにすればいいですか
水の中に生きものがいないか観察していると、子どもたちはたいてい大人より先にボウフラ、ミジンコ、イトミミズを見つけます。大人よりも生きものを見つける才能があるのです。植物が生えてきたら、図鑑をみながら調べましょう。インターネットで「田んぼの生きもの」や「田んぼの草」を検索してみましょう。ミニ田んぼの水を採って、虫めがねや顕微鏡で見てみましょう。メダカは水槽でエサを与えて飼っているのと違い、野性的になっているので、忍耐強く観察することが必要です。
ミニ田んぼにドジョウなど別の生きものを入れてもいいですか
構いません。トンボのヤゴ、ゲンゴロウ、ドジョウなど入れる生きものの種類によっては、メダカを食べてしまうことがありますが、それも勉強になります。ただし、本当の意味のビオトープというのは、生きものをどこか別のところから持ってきて入れるものではありません。自然に生きものが住むところです。生徒にも、本来、ビオトープというのは生きものを持ってきて入れる場所ではないことを、誤解の無いように説明しましょう。ですから、メダカ以外は入れないで、どんな生きものがやって来るか観察するほうが良いようです。メダカの代わりにドジョウを入れてみた学校もあります。
学校でメダカを飼っていますが、そのメダカをミニ田んぼビオトープに入れてもいいですか?
はい。ひとつのミニ田んぼビオトープに入れるメダカは2〜3匹程度です。ミニ田んぼビオトープに自然に生きものがわき餌が十分に無いと、たくさんのメダカをいっぺんに入れた場合には死んでしまうことがあります。
メダカはヒメダカでも良いですか?
田んぼの自然環境を学ぶミニ田んぼビオトープには、養殖魚であるヒメダカはあまり似つかわしくないと思いますが、学校にクロメダカがいない場合や、入手できない場合は仕方がありません。昔のような場外の田んぼや用水路に住む野生のクロメダカと、養殖されたヒメダカの違いや、ヒメダカを外の自然環境に放流してはいけないことを十分に子どもたちと話し合って、説明しましょう。子どもたちにとって、この時期の学校教材で出会うメダカへの印象として残ることをよく考慮しましょう。ただし、メダカを入れなくてはいけないのではありません。
メダカを増やすにはどうしたらいいですか
メダカを増やすことを目的とするのであれば、メダカが卵を産みつけた藻を何もいない(藻だけたくさん入れた)別の水槽に移しておきます。また、毎朝、水面にメダカの稚魚がいないか探して大きなスプーン(洗剤などについてくる)や紙コップですくって、別の水槽に移します。メダカが少し大きくなったら、市販の餌を与えると育ちます(熱帯魚の稚魚用のえさが市販されています。メダカのえさを使う場合はすりつぶしてください。食べきれないので、ほんのわずかな量だけ与えてください)。水槽でメダカを飼う場合には、餌を与え過ぎたりせず、水が汚れてきたら全体の1/3程度の水を取り替えます。水道水ではなくバケツに汲み置きした水を使います。
ミニ田んぼで増えたメダカを地元の小川に放流してもいいですか
メダカを地元で捕まえてきて、ミニ田んぼで観察して増えた場合には、元いたところに放流しても大丈夫ですが、その場合、メダカの出身地が地元の池や小川であることが確かなことを確認できるようにしておいてください。子どもたちがほかの出身地のメダカをミニ田んぼビオトープに入れて、混ぜてしまわないように前もって話し合いをしましょう。
増えたメダカを元のところへ返すのは、ほかの場所から来たメダカやヒメダカと混ぜて飼った事がないことが明らかである場合に限ります。出身地のわからないメダカや遠いところから来たメダカを地元の池や小川に放流してはいけません。メダカに限らず、オタマジャクシなども同様です。
そうでない場合は、生きものの命を大事にして、その生きものが死ぬまで学校で責任を持って飼育しましょう。飼いきれなくなった生きものを、もといたところ以外に放流したり捨てたりしてはいけないことをみんなで話し合いましょう。
ヤゴが増えました。メダカがいなくなりました。
メダカや他の生きものを食べてしまう生きものがミニ田んぼビオトープにやってくると、食べられてメダカなどがいなくなってしまうことがあります。これも自然の仕組みです。
ぼうふらが湧きました
ミニ田んぼビオトープにぼうふらが湧くのも自然なことですが、子どもたちが蚊にさされてしまうので、ミニ田んぼビオトープにメダカを入れるなど対応しましょう。ヤゴがいるとぼうふらを食べてくれます。
ミニ田んぼの中でメダカを冬越しさせてもいいですか
メダカは冬の間、水の底でじっとしていることが多くなります。できれば、少し水深が深い方が、冬場に乾いてしまったり、凍ったり雪が積もったりした時にも安心です。深めの水槽や池、プールなどにまとめて移し、冬越しさせましょう。水の管理が出来る場合には、そのままでも越冬できます。ミニ田んぼのような狭いところで近親交配を続けることは、メダカにとってもよくありません。みんな集めて越冬させ、翌年また分校に分配することが好ましいと思われます。水温が低くなるとあまりエサを食べなくなります。水が汚れないように気をつけましょう。
生徒が田舎に帰ったさい、田んぼの生きものを採ってきました。ミニ田んぼビオトープや学校田にいれても良いでしょうか
校内の田んぼやミニ田んぼビオトープであればかまわないと思います。ただしそこが、その生きものが生きられる環境かどうかは、わかりません。
ミニ田んぼではなく、水槽に入れて飼育したほうが良い場合もあります。その場合、きちんとエサやり、水換え、飼育容器の掃除をさせ、面倒を見てあげられるように指導しましょう。元いたところに返す時、または死ぬまで飼いつづけて面倒を見ることが前提です。
自然の生きものから学ぶことは多く、田舎のない子どもも多いため、生きものとのふれあいや、どこの地域のどんな場所にいたのか、何を食べるのか、何に食べられるのか、どんな特徴があるのか調べ学習の題材にすることも出来ます。
大切なことは、野生の生きものが生きられる環境のことを学び、野生の命を大事に扱うことを身をもって知ってもらうことです。生きものをお金で買える時代だけに、生きものは「生き者」であって「物」ではないことを学んでもらう生きた教材にしましょう。学校外に借りた水田には放さないことが生態系を守るための原則です。
田んぼ博士の応援隊でミニ田んぼビオトープを米販売と切り離したのは、そんなことにも理由があります。お米の販売目的の付録のようにしないために、有償でミニ田んぼのセットを配布し、ホームページ運営をして、ミニ田んぼビオトープの相談を受けています。


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